―君ノ隣―


智樹side


「帰る!智くんのばか!」


「ちょっと待てよ!」



呼び止めたが一度も振り返らず走って行ってしまった。

俺…なんかしたのかな。



「智樹のばぁか!」


「ちょっと亜由加!
言いたくなる気持ちもわかるけど落ち着け?」


「だって…!」


「智樹どうするの?」


「追いかけるよ。」


「岡山…お前なに帰る支度してんだ?」


「あっきー。雪を追いかけるから。じゃあな!」


「ケンカか?青春だな。帰っていいぞ!」



あっきーに許可をもらい走って学校を出た。

メールの返事もこないし電話もでないし。そうとう怒ってるのかな。

俺…なんかしたのかな。心当たりがない。

ただ単に自覚がないだけなのかな。