「入学式始まる前には戻ってくるから、トイレに行ってくる。」 「なるべく早くね~っ!」 百合の叫ぶ声が、後ろから聞こえた。 私は走りながら「了~解~っ!」とさけんだ。 「う"ぅ~~っ………」 私は、言うことを聞かないコンタクトと格闘していた。 何度やっても、目におさまらない…。 メガネに変えようかなと考えていたら、メガネを嫌っているのか、コンタクトが目におさまった。 「あっ!よしっおさまった」 あ~痛かった…。 私はふと廊下の時計を見た。 「ヤバい!!入学式はじまてってる!」