つい私は、大声を出し、 私は百合は、顔を見合わせて、「ギャハハハ」と笑った。 「カッコイイ男の子いるかな~?」 「ん~……いない気がする」 そう言っておきながら、私は心の中で、 「居ますように…」とお願いしながら教室をキョロキョロと見渡した。 「ねぇ、入学式ってもうすぐだよね?」 「そうだけど…どうしたの?」 「さっきから左目が痛くて…多分コンタクトがずれたのかも…」 左目をおさえながら私は言った。 痛くて、左目だけ涙が出てくる。