守りたいものが増えたヒロさんは、本当に本当に幸せそうで。
子どもって本当に天使だなと密かに思った。
「お前、子ども好きなのかよ?」
リュウの隣にいた蓮夜さんがそう言った。
リュウを真ん中にして並んでいたあたし達は、結翔くんのベビーベッドから離れたリビングのソファーに腰掛けている。
蓮夜さんが聞いてくれたことに、あたしはドキドキしながら返事を待った。
「可愛いとは思うけど……」
リュウはポツリと言った。
ため息交じりのその声に思わずドキッとしてしまう。
その後は黙ってしまい、なにも言わなかった。
可愛いとは思うけど……なに?



