身をよじりながら快感に顔を歪めるあたしを見て、リュウが満足そうに笑ったのをボーッとする頭で認識する。
やばい、クラクラするよ。
そこに今度は唇が吸い付いて、ピリッと甘い痛みが加わる。
それは一カ所だけじゃなくて、首筋だけでも数カ所に及んだ。
「や、そんなに付けないで」
手で肩を軽く押し返しながら抵抗の意を示す。
隠すのが大変だから、さすがにこれ以上はやめて欲しい。
「なんでだよ?」
リュウは、動きを止めることなく怪訝な声を出した。
その声は少し怒っているようにも聞こえて、思わずドキリとする。
「ユメさんと会う、から」
「付けられたら困る相手に会うんじゃねぇの?だから嫌なんだろ?」
顔を上げたリュウの真剣な表情を見ながら、あたしは大きく目を見開いた。
「な、なに言ってんの⁉本当にちゃんとユメさんだよ?」
「どうだかな」
は⁉



