心配してくれるのは嬉しいけど、されすぎも困りものだ。



視線を感じて顔を上げる。



リュウの目は、いつの間にかパソコン画面からあたしへと向けられていた。



「な、なに?」



抗えないような強い瞳に、思わず鼓動が飛び跳ねる。



そうやって見つめられるだけで、心臓が鷲掴みされたみたいにギュッとなる。



その場から立ち上がってあたしに詰め寄るリュウを、呆然と見ていることしか出来なかった。



「浮気出来ねぇようにしとかねぇとな」



口元に妖しい笑みを浮かべたリュウが、耳元でそっと呟いた。



色っぽいその声に、全身が身震いする。