《続》俺様ホストに愛されて



ちょっと‼


この変わりようはなに?


さっきまで怖い顔してたくせにさ。



ただの機嫌の問題なんだろうか。


よくわからないよ。



「お昼ご飯食べそびれちゃったから、お腹空いた」



ポツリと言いながら様子を伺う。



キリッとしたその横顔はいつものリュウのものだった。



怒ってたんじゃないの?


本当、よくわかんない。



少し腑に落ちない点はありながらも、リュウが深く突っ込んで来ないことにホッとしていた。



「そうだな。この辺なんもねぇから、とりあえず戻るか」



電車嫌いなリュウの交通手段はいつもタクシーのため、駅のロータリーにあるタクシー乗り場に向かって歩いた。



小さな駅だけど、周りにはお店が何件かあった。



来たことない場所の散策をするのは何気に楽しい。



「あ、可愛い」