お茶を2本買ってコンビニを出たところで、こっちに走って来るリュウの姿が目に入った。 かなり慌てた様子。 「お前なぁ……っ」 ぜぇぜぇ息を切らしながら呼吸を整えようとするリュウを、申し訳ない気持ちで見つめる。 「勝手に、いなく、なるなよ」 途切れ途切れに言うリュウ。 よっぽど必死だったのか、かなり息が上がっている。 「……ごめん」 はぁと目の前で大きくうなだれるリュウに、手にしていたお茶が入ったペットボトルを差し出す。 こんなに必死になって探してくれてたんだ。