なにやってんだろ、あたし。
「はぁ……」
どうやら駅の近くまで走って来てしまっていたあたしは、近くにあったコンビニに入って涼むことにした。
自動ドアが開き、汗ばんだ肌を冷気が心地良く包み込む。
あまり大きくない駅だからか、お客さんはあたしの他にカップルしかいなかった。
とりあえず、喉渇いたから飲み物を買おう。
「あ」
奥にあるドリンクコーナーに進もうとしたところで、スマフォが鳴っていることに気付いた。
そこで思わず足を止める。
多分、リュウだろう。
勝手にいなくなったから、さらに怒ってるかも。
なんで逃げたりしちゃったんだろう。
リュウ……