リュウの後ろ姿を思い出すと、胸が張り裂けそうになった。



ホストという職業柄、不安はいつでも付きまとう。



そんなあたしの気持ちをわかってくれてるのかはわからないけど、リュウはいつもあたしを安心させる言葉をくれてた。



それで満足してたけど、ちょっとのことですぐまた不安になってしまう。



それって、リュウのことを信用してないってことになるのかな。



きっと、違うよね?



好きだから、不安になる。



そう思いたい。



重いため息を吐き出した後、周りを見渡してみる。



あまりの暑さにクラクラした。