リュウはクールに笑いながら、電話の相手に優しい言葉を投げ掛けている。
あたしの方を少しも見ないで、楽しそうに冗談なんかも言ったりして。
相手は多分お客さん。
これだけかしこまって話すリュウは、ホストをしてる時だけだもん。
電話が鳴っても、今までならあたしがいる前で絶対に出たりしなかったのに今日は違う。
「……今からっすか⁉」
驚いたように声を上げた後、リュウはあたしに背を向けて少し離れた場所へと移動した。
聞かれたくない内容だから?
やましいことがあるの?
その人と、会うの……?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…