《続》俺様ホストに愛されて



「もー、しつこいよ……とにかく暑いから涼しいとこ行こ」



ため息を吐きながらそう言ったあたしは、マンションの前にある公園に向かって歩き出した。



公園なら木陰とかあるし、ちょっとは涼めるかもしれない。



本当はカフェとか喫茶店があれば一番良いんだけど、住宅街だからかお店なんて一つも見当たらない。



アスファルトから湯気が出ているのを見て、そう言えばニュースで今日が一番の真夏日になるって言ってたなってことを思い出した。



そんな日に外に出てる人なんて誰もいない。



特に今は真昼間だしね。



じりじりと焼き付けるような暑さに、あたしはダウン寸前だった。