いつの日か美久が胸を張って好きだと言える奴が出来たら(ま、最初は絶対認めてやんねぇけど)



その時は



美久の笑顔に免じて折れてやるかもしれねぇな。



「パパー」



「んー?」



「やっぱりパパがいちばんだいすきー」



宣言撤回。


やっぱり絶対認めてやんねぇ。


美久が俺を好きだと言ってくれている限り、他の男の存在を認めるわけにはいかねぇ。



俺の天使はいつもこうして俺の気持ちをあらゆる方向に揺さぶって弄ぶ。



落として……上げて。


また落とされて。


そして最後は必ず上げて来る。



もしかしたらこいつは将来大物になるかもしれねぇな。



なんて思いながら、美久の体をそっと優しく抱き締めた。





【fin】