《続》俺様ホストに愛されて



あたし達を祝福するかのような快晴の空が、一面ガラス張りの窓から覗いている。



すぐそばには海も見えて、波の音が小さく聞こえて来た。



海が見える場所で式を挙げたいというリュウの希望で、この式場を貸し切ることになった。



孤島の中にあるこの式場は最近建ったものらしく、あたし達がここで式を挙げる第1号となる。



建物はそんなに大きくないけれど、この静かな場所とゆったり出来る雰囲気がとても気に入っている。



これまでもずっと幸せだったけど、結婚するとなると意識はまた変わって来る。



付き合っていた頃とは違う責任感みたいなものが芽生えて、あたしでいいのかなっていう不安を感じることが最近よくあった。



幸せなはずなのに不安を感じるなんてかなり贅沢な話なんだけど。