ドクンと大きく飛び跳ねる鼓動。
「俺が頑張れるように……一つだけ約束してくれると嬉しいんだけど」
「約束?」
首を傾げたあたしに、リュウはフッと笑った。
「認めてもらえたら……」
腕をグイッと引き寄せられて、あっという間にリュウの腕に包まれた。
ドクンドクンと高鳴る鼓動。
「その時は……」
逞しい筋肉質な腕が、ギュッとあたしを抱き締める。
なぜかリュウの声が弱々しくなった気がして、緊張感が一気に増した。
さっきまであんなに自信満々だったのに。
あたしは息をするのも忘れて次の言葉を待った。
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