熱が唇を伝ってあたしの中に入り込んで来る。



「んっ……あ」



激しく繰り返されるキスに頭の中が麻痺していく。



薄く目を開けると、同じように薄く目を開けているリュウと目が合った。



ドキッ



なんとなく視線を外そうとすると、それを引き止めるかのようにリュウの舌が口内に捻じ込まれた。



「んんっ……‼」



クラクラして体の力が抜ける。



そんなあたしの背中をリュウの腕が支えてくれた。



リュウが満足そうにフッと笑う。鼻をかすめるのはスカッシュ系の香り。



どんどん激しくなるキスに、だんだん息が荒くなっていく。



胸の奥からじわっと気持ちが溢れ出して、思わずリュウの首に手を回す。



この気持ちが全部、腕から伝わればいいのに。


なんて思いながら。