「俺さ」 リュウの手があたしの肩を掴んで体を引き離した。 絡み合う視線。 なにを言われるのかと心臓が激しくバクバク鳴る。 「店辞めることにしたから」 えっ⁉ 真剣なリュウの顔に、あたしは戸惑いを隠せない。 お店を、辞める……⁉ なんで……⁉ 「夜一緒にいれるように昼間働く。それが俺らにとっての幸せだと思うし」 あたし達の為……⁉ 「でもっ……いいの⁉」 そんな簡単に辞めれるの⁉ あたしの為に無理してるんじゃ……。