「僕は妃芽さん以外興味ありません。守りたいと思えるのも、好きだと思えるのも生涯で妃芽さんだけです。それを一生かけて証明していきますので、見守ってて頂けませんか?」
その言葉に思わずボッと赤面する。
なにこれ、結婚の挨拶みたいじゃない?
一生をかけて……とか。
照れ臭すぎる。
こんなセリフを真顔で言えるリュウは本当にすごい。
「なっ……なにを言ってるんだキミは‼」
お父さんの瞳が動揺したように揺れる。
「親父の負けだな。いい加減諦めろって。信じてやりゃいいじゃん」
「そうよ、あなたったら。今時珍しい良い青年じゃない」
「大樹……母さんまで。この男の肩を持つのか?」
お父さんは落胆したようにしゅんと肩を落とした。
そんなにリュウが気に入らないのか……。



