予定より少し早く着いてしまったが まぁ遅刻するよりはいいだろう。 どんどん近づいてくる校舎、 その入り口まで辿り着くと 一つ、深呼吸をした。 「―よしっ…――」 校舎の中に入ると掃除をしている 用務員らしきおじさんに会った。 「おはようございます」 「あぁ、おはよう。 君が今度のひよっこか…」 …ひよっこ…?? 「―ひよっこ…――」 しまったと思ってまた口に手が行く。 「いやいや。 さぁ、こっちだょ。」 おじさんはにっこり笑いながら 俺を校舎の奥へ案内した。