「モテ男も辛いわね~」 そんなことを言うから 田嶋先生を見た。 「肝心の人には好かれない、なんて」 俺は目を大きく見開いた。 本当、田嶋先生は 全部知っているんじゃないか って思うくらい痛いとこをついてくる。 「大丈夫!私は太一くんの味方だから!」 そう言い俺の肩をぽんぽん叩いた 田嶋先生は社会科準備室から出ていった。 …ん?太一くん…?? なんで田嶋先生が そう呼んだのか分かったのは これから30分後のことだった。