そう考えている内に 授業の終わりを告げる鐘が鳴った。 「はーい、じゃあ今日はここまで♪ まだ話したい人は個人的にお願いしまーす! というわけで、授業終わり♪」 田嶋先生が上手く締めて 俺の初授業は終わった。 「宮さん、落としたよ…」 俺の横を通りすぎようとした 穂乃香に俺は1枚の 小さなふせんを渡した。 穂乃香はそれを見て頭を下げた。 それを見届けた俺は 教室から出ていく 田嶋先生の後を追う。