扉の先に立っていたのは 田嶋先生より小さい女子生徒。 栗色の長い髪はふわふわと巻かれて 緩く編み込まれた髪をピンク色の リボンで結ばれたハーフアップスタイル。 上に向いたまつげ、 バランスよく大きいくりくりとした 瞳はかすかに潤んでいた。 誰がどう見てもその子は美人だった。 「遅れてすいません…」 いつもなら田嶋先生が 立っているはずの教壇に向かって 謝った彼女は俺を見て驚いた顔をした。 そして、透き通った白い肌が ほんのり赤く染まっていくのが 見てて分かった。