携帯デビュー



「よし、もう一周いこう。」




奈実が言った。




「えっと、疲れたって言ってませんでしたっけ。」




「あの時は気分でそう言っただけ。行くよ。」




奈実が席を立った。




「ちょっと待って。」




あたしも急いで席を立った。