見えない家族

もしかして…
「みう…?」

「え?!みうって、あのみうちゃん?!」

「今、ママって言ったの…」

「え?だって赤ちゃんの時に亡くなったんでしょ?」

「もしかしたら成仏せずに育ってたのかも…」

「ホントにみうちゃんなの?」

「んー…、みう!」
あたしはもう一度名前を呼んでみた

「ママー!」
女の子との距離は一メートル半

女の子はあたしの方へ向かって走ってくる
「わぁ!」
抱きついてきた

「み、みうなの?」

「うん!」