世界を滅ぼしかねない魔王に嫁いだお姫様。







「…そこまでしてまで、姫が欲しかったんだ」



「どういうこと? …どんな術なの?」



「これは、魔王の血をひく者じゃないと成せない術だ。――かけられたものは、……人としては3日で死ぬ。」



「――…ぇ、?」



ミラは呆けた声を出した。



「ギルとけるんじゃないの…?」



「ギルにもとけない。この術は一度かけられたら、誰にもとけることはできない」



「そんなっ…!」



ミラはもう、わけがわからなかった。ギルが、なぜこんな術をかけたのか。なぜ、自分をここに連れてきたのか。