でも、ずっと部屋の前で立っているわけにもいかないので、どうしようかと、あたふたしていると、ラギドは笑って



「大丈夫、何もしないから。」


と、片手を差し出しながら言った。



ミラは意を決して、一歩一歩中へ入り、ラギドの前まで進んだ。



「……座れば?」



ラギドが自分のとなりに目線を送り、言った。



《それは、まずい…》



ミラは、小さく首をふった。