ラギドと二人きりになってしまったミラは、気まずくなり、少し離れた。



「…あの、ごめんなさい、急に。」



俯きめに言ったら、ラギドは振り返りミラの頭に手をのせた。



「ギルに何かされたのか? あいつむかしから、好き奴はいじめんだよ。まぁ、愛情だと思ってやってくれ」



「……。」



そんなの知らないと、ミラは少し頬を膨らませた。



ラギドは、ははっと笑って急にミラの手を引いた。



「わっ!!」



前に転びそうになりながら、ラギドに手を引かれ廊下を歩いた。