世界を滅ぼしかねない魔王に嫁いだお姫様。







ギルは意地悪な笑みを浮かべ、ミラを抱き抱えた。



「やだっ、なになに!? 降ろして!!」



ミラは足をばたつかせ、抵抗した。


するとギルは、首筋の跡にキスをした。



「――…っ!!」



びくんと大きく反応し、ミラは静かになった。


「ククッ、よくきくな。」


笑いながら言われ、ミラは恥ずかしくなり、首筋の跡を呪った。