《この声、どこかで…、 ゙迎えにきた"って…? なんのことだろ?》 ミラが首を傾げると、少年は眉をよせた。 「……父親から聞いていないのか?」 《お父様…? この人、もしかしてペルト国の王子なのかも…! きっとそうだ、迎えにきたって言ってたし…、》 ミラはやっとわかったと言うように、その少年の前まで歩みを進めた。