会場の端に設置してあるVIPルームへ避難し、一息ついた。 「……死んじゃう、」 今にも倒れそうになりながら、ふらふら歩いていたら、背後から誰かに腕をつかまれた。 「……だれ?」 振り払う気力もなかったので、そのまま訊ねると、相手は少し笑いながら、近くのソファーに座らせてくれた。