「優馬......?」 「やっぱり蘭奈だ...」 ニコッと笑うその笑顔は6年前と変わらない。 私はただ見つめることしかできなくなって、限界を超えていた足から一気に力が抜けていく。 「っっあぶねっ!」 溺れそうになった私を優馬はとっさに支えてそのままさくらの浮き輪を掴んで海からあがった。 「西内さん!大丈夫ですか!?」 上がればさっきの女子高生とおばさんが待っていて、おばさんはさくらを抱っこした。