「はい。栄くん」




「悪かったな」




「ううん。嬉しかったよ。でも味の保障はしないかも」




「了解」




「おい。待てよ」





栄くんにクッキーを渡した瞬間に
慎哉が屋上にやってきた。すごい剣幕で。




まるであの黒板に追い詰められたような顔をして怒ってる。




どんどんと私たちに近づいてきて栄くんに渡したクッキーを取り上げる。