あれから私たちは付き合い始めた。


すっかりお菓子作りに目覚めた私。


お母さんは喜んでくれている。



私がお菓子食べれなかったこと

一番気にしてたのはお母さんなのかもしれない。



お菓子大好きの慎哉のために作っているんだけど私も味見するのがとっても楽しい。



女の子に生まれてきてよかった。





「慎哉今日はチーズケーキを作ってきたよ」




「おお。うまそう」





私が机の上にそっとタッパーを置くと
嬉しそうに彼が笑顔を浮かべてくれる。



この笑顔が欲しかった。

いつも他の子に向けられている笑顔。