家に帰ってからは、 再び押し入れ内の 整理を始めた。 やっぱりどうみても しょうもない、 宝の山がそこにはあった。 残すものと処分するものを 私が分けて、 邦男には ゴミの分別をしてもらう。 てきぱきと進む 事務的な作業。 「早くしないとな。 もう引越しまで何日もないし」 「うん。邦男の部屋はどう? 片付いてる?」 「まあまあ。俺んとこは 元々一人で住んでたんだし 荷物自体少ないから」 「そっか・・・そうね」