つまらない宝物ばかりが、 押し入れの中からざくざく出てきた。 その宝物がしょうもなければしょうもないほど、 当時の私には苦しくて仕方がなかった。 亡くなった人の遺品整理というのは、 感傷的になってどうしようもない。 あれに似ている。 あの、「お骨拾い」というやつ。 真っ白なお骨を、ただ黙して拾い、 壷におさめる。 あの作業も感傷的になったが最後、 泣けて泣けて仕方がない。 出来る限り事務的に、 骨より染み入る深い、真っ白な気持ちで 進めなければいけない作業。