「潔子!この馬鹿!」 沈黙をざっくりと引き裂いて、 まずそう怒鳴り、 泣き出したのは祖母だった。 「姉ちゃん・・・ こっちの心臓が止まるとこだったよ ・・・でも、助かってほんとによかったよ」 続いて、 泣き崩れそうになった祖母をかばいながら、 またしても眉間に深い縦皺を寄せて 涙声になる叔母。