1.^^^^^^^^^^^^ 桜が満開の木々の下をゆっくりと歩く。 暖かいそよ風が頬に気持ちいい。 少し前方に見える校門からは生徒たちの楽しそうな笑い声が聞こえてくる。 風で吹き上がる髪の毛を押さえる。 こちらまで楽しい気分になってきて、無意識に笑顔が浮かんできた。 まぶしい太陽を見上げて、私は輝く未来へと一歩を踏み出した--- って、そんなわけはなく。