「あの・・・さ。」 俺の 自信なさげな声が 広いリムジン内に響き渡って お菓子をほおばっている 竜原と 静かに読書をしている 天野の目が こちらに向けられる。 「今日は・・・ ありがとう。」 「なに はひほん あらはまっへんほ? (何 かきのん改まってんの?)」 「・・・竜原さん。 お行儀が悪いわ。」 「ごへんははーい。 (ごめんなさーい。)」