「きゃっ。」 天野が 小さな悲鳴をもらす。 「あ。わりぃ。 だって・・・あまりにも 焦ってるからさ。大丈夫か? 体調悪いとか・・・?」 「え。違うの違うの。ただ・・・。」 「ただ?」 「ううん。なんでもない。 あの。だから要件を言うとね? アドレスと電話番号を・・・ 交換・・・してほしいの。」 「なーんだ。それだけ?」 「それだけって・・・大きなことでしょ!」 「いや。 もっと深刻な話なのかと思っちゃって。 よかったその程度の話で。」 俺は にっこり笑った。