「家ここなんだ」

   
西野の家は、学校から2,3kmくらい離れたところの
住宅街の一軒家に住んでいた。
   

「じゃあ、明日」

   
「村上君!バイバイ」

   
「バイ・・バイ」

  
やばい。
あの笑顔反則だろ。
今日1日で何回ドキマギしただろう。
   

俺は、月明かりがとてもきれいなこの道を自転車をこぎながら


明日が来るのを誰よりも
  
心待ちにしていた。