「昨日の男、お前だろ?」
   
「えっ!」
   

弘樹は、すごいやつだ。なんでもお見通しなやつだ。

   
「俺ら、何年の付き合いなんだ。そのくらいわかるよ」
  

「後で話す」

   
「おぅ」
  

俺は急いで図書室へ向かった。