「キレイ...」 雲の切れ間から無数の光が差していた。 何本も何本も色んな方向に差す光。 まるで光のアート。 あたしは、そう思った。 「あれね、ヤコブの梯子って言うんだよ?」 「ヤコブの...はしご...?」 「ヤコブの梯子が出てるときはね、 亡くなった人たちが降りて来てるとか 天使が降りてきてるとか そんないわれがあるんだって」 「なんだか、天と地を繋ぐ道みたいだね...」 「うん...」