・・・見られてる。
見られてるよ。
めちゃめちゃ私に視線を感じるよ。

でも私はガン無視。
してたけど、

???「ねぇ、あんた、身長の高いほう。どっかで見たことあるんだけど・・・。バスケ部?」

話しかけられたならしかたがない・・・。

雪愛「そう、だけど?」
???「やっぱりバスケ部かあ、じゃあさ、どこ中出身?」

このやろ・・・、私の答えたくないところに突きやがって・・・。
雪愛「別に、どこだっていいでしょ」
「そんな言い方しなくても(笑)」っていう麗の言葉を遮って、男子生徒は、

???「あんた、桐員第一中なんじゃないの?」

!?
何で知ってるの!
私始めて会った人なのに!

雪愛「・・・何で私知ってんの」
???「あんた、あれでしょ?
《桐員の鬼鉄壁》の人だろ?」
雪愛「だったら何?」
???「いやー、別に。
あんたが怖いって言う噂を聞いたことあるだけさ」
雪愛「あんまりその名前で呼ばないでくれる?
好きじゃないから」
???「おー、俺もやめておくさ、怒ると怖いもんな?
鬼さん」

ギロッ。
チッッ。
私はべちゃくちゃうるさい男子生徒にガンを飛ばしながら舌打ちしてやった。

???「うーわマジで怖えぇ・・・。
鬼ってのは伊達じゃなかったのな」

鬼鬼うるっせーなぁ・・・。

雪愛「極太眉毛坊主、名前は?」
将太「田村将太(たむらしょうた)だ。
何そのあだ名ー」
雪愛「ふーん、まあ、別に興味無いけど。
あんまり鬼って言わないでよ、おチビさん」

ふん、私より小さいくせにグチグチ言いやがって。
雪愛「行こう、麗」
麗「え、あ、うん」

「なんだとおいー!」って言う坊主を無視して移動する。
ふん、ざまあみろ。
麗「雪愛ー、あんま気にすんなよ?
あの名前は半分は悪い意味だけど、半分は良い意味でしょ?」
そうなんだけどさぁ、ホントにあーやって呼ばれるの、好きじゃないから・・・。