オフェンスに入った。

ポジションはセンターである私には、3Pラインから勝負を仕掛けるなんて無理。
到底できない。

でもさっき言っちゃった。

「私がやる」


じゃあ、私がここから攻めるよ。



右へドリブル。
相手を強引に突破。

したと思ったけど。
笛が鳴る。

審判「オフェンスファール!」

・・・わ、たし?
私のファール?
私のミス?

感じるのはチームメイトの、痛いくらいの鋭い視線。


そして葉子先生の溜息。
葉子「タイムアウト」

タイムアウトを取られたので、私たちはベンチに戻る。


葉子「千原、なんで私がタイムアウトを取ったかわかるな?」
もちろんだ・・・。
あんな無茶なプレイを強引にしたんだから。

雪愛「はい。でも!次から気をつけます!ちゃんと私がボールをとったら・・・!」

葉子「千原。もう、ベンチ下がって」
麗「(おぉ~、ついにか。あ~あ。)」

嘘・・・、私がベンチに下げられるなんて・・・。
やだ・・・、もっとコートに立っていたいのに・・・。

私は先生の隣に座った。
というかたぶん、座らされた。


葉子「頭冷やしなさい」
雪愛「・・・はい」

腕を組んで、私を見ずに先生は一言言った。
たぶん、その一言には、たくさんの意味が込められていたんだと思う。

私は反省した。
遅すぎる千原雪愛の反省。


雪愛「もう、取り返しつかないかな・・・」
涙を流した。
でも、涙を流した私自身に、私は腹が立った。
ようやく、何が悪いのかわかって、なのに泣いてるなんて・・・。

葉子「やっと、そこまで気づいたか?
・・・どうする?」