卒業式の日。
那月も静果も好きな人がいた。
でもそれはお互い届かなくて
一生の片思い。
ただ同じ学校で
同じ空気をすっていて
同じ先生から授業をうけて
同じ先生から怒られて・・・
いつものように
静果と恋バナして・・・。
そんな、
そんな空間が
大好きだった。
でもさ・・・?
卒業しちゃうんだから
そんなコトもうできないでしょう?
いってらっしゃい
さようなら
がんばって
またね
・・・・って考えたけど
なんて言えばいいのか
わからなくて
夜になってから
おめでとうメールしたの。
少しずつでも
少しずつでも
忘れられますようにって
願って。
