あたしが愛した人

「ねぇねぇ。どこ中?」






あたしはドキッとしたが、
嬉しさと感動でいっぱいになった。





「あっ、えっと・・・小春中!」




彼女は顔をしかめて
「小春中・・・?それどこ?」




「あ、えっとね。あたしの地元・・・ここから一時間くらいかかるとこなんだ。」




「何だここら辺の人じゃないの?ってか一時間?!遠いね~!
 何でここにしたの~?」







あたしは一瞬笑顔が止まった。


この子に真相を話すべきか、それとも今は嘘を塗っておくか・・・





あたしは5秒で決断を出した。









後者だった。