あたしが愛した人

これからコイツと一緒に生活?
しかも席が隣?
なんて運の悪いあたし。





「・・・やっぱまだ怒っちょうよね?
 ごめん!ホントごめん!
 何なら後でジュースおごるき!」




そういう問題じゃないんだけど・・・




「なに?響と蒼君って知り合い?」




「いや。さっき罰ゲームでさー、
 そこら辺にいる女子をハリセンで叩けっちゅう指令が出たんよ。
 それで見事!響が当たったっちゅうわけ。」




なにが見事だ。しかも即行呼び捨て?




「あはは!そうなんだぁ。
 ラッキーじゃん響♪」



「はぁ?どこがよ。」




「だからゴメンっちゃ!
 頑固やね~響。」



うるさい!誰が頑固だ!





「そうだよ響。 たかが罰ゲーム!
 許してやんなよ。
 こんなに謝ってるんだからぁ。」



「・・・・・。」






まぁ・・・
すっごい悪い奴じゃなさそうだし・・・



「・・・分かった。
 けどもうしないでよ?」



「おっ。良かった!
 うんうん。もうせんわ!
 冗談通じんっぽいし!」








は?!






さっきからこいつの言動は
いちいち頭にくる!

嫌い!




渡邊 蒼・・・大っ嫌い!!!!!