あたしが愛した人

ドカッと座った隣の彼。





うん、見た目カッコイイ!






って。














こいつは・・・


















「あ、さっきの子やん。
 あははーまだ痛い?」









さっきの奴だ。
ハリセンであたしに叩いた奴。



右手にはちゃーんとハリセン持ってる・・・






最悪だ。





「君名前何ちゅうん?」






は?何語?






「オレ渡邊 蒼っちゅーんよぉ。
 難しい方の邊ね。ここよー間違えられるんよねー!」






聞いてねぇよ。





「んで?名前は?」







ベラベラ喋る隣の男にイライラしていたあたしの事など気にせず、紗江が変わりに言ってくれた。


「あたし緒川 紗江。
 んでこっちが神崎 響。
 よろしくね♪」



「おう!紗江と響ね。
 オレ名前覚えんの得意やきさ、
 安心して~。ははは!」





だから聞いてねぇっつの!