翔side




「...言ってきた。」



             ・・・ 
「そう、お疲れ様ね。私の翔君」



ニコリと笑う俺の彼女。




学校にあまり来ることがない奴。



だから、名前も知らなかった。



でも、容姿だけはずば抜けて可愛いのだろう。


            ・・・
なんて言ったってモデルなんだから...



「帰るか、音々」



「うん、帰りましょう。あっ...ちょっと待って」



音々は俺の服の裾をぎゅっと引っ張ってきた。