「園田さん。辻君、少し園田さん借りてもいいかな。」 甘酸っぱい果実のような声が後ろでした。 「中峰さん。・・・いいよ。」 声をかけたのは彩だった。 「じゃあ、園田さん。第一理科室まで来て頂戴。先に行ってるから。」 「・・・分かった。」 私がうなづくのを見届けると彩は教室を出て行った。 「気をつけろよ。中峰彩って悪い噂よく聞くから。何かあったら俺を呼んでくれていいから。」 「ありがとう。大丈夫だから。」 私も彩の後を追った。